エヴァンゲリオンを見ていて、3号機に関して何かしらの疑問を持った人が多いのではないでしょうか。
特にトウジが選ばれた時のストーリーは複雑で、初見では理解が難しいと思います。
今回は、トウジやアスカが3号機パイロットに選ばれた理由やコアの魂、なぜ『破』でパイロットがアスカになったのかを詳しく解説していきます。
トウジが3号機パイロットに選ばれた理由
リツコいわく、TV版では「すぐにコアの準備が可能」、漫画版では「生理学的に持ち上げれば可能」であるからです。
「すぐにコアの準備が可能」は「トウジに適したEVAのコアであれば、すぐに準備が可能」という意味です。
「生理学的に持ち上げれば可能」は「生理学的に何か工夫をすれば、かろうじてトウジであればEVAに乗ることが可能」という意味かと思います。
誰がどのように選んだ?
TV・漫画版におけるパイロット選出の仕組みは少し複雑で、表向きにはマルドゥック機関が選出していることになっていますが、実際はゲンドウが選んでいます。

マルドゥック機関は、EVAパイロット選出のために設けられた機関です
3号機パイロットはゲンドウから一任されたリツコが極秘に選びました。
そもそも、なぜトウジが候補に入っているのかというと、トウジが通う中学校の2年A組にはパイロット候補が集められているからです。
つまり、2年A組の生徒は全員パイロット候補であり、その中でトウジが最も適しているとリツコが判断したため選ばれたのです。
ちなみにネルフから3号機パイロットの誘いを受けたトウジは、妹を本部の病院に転院させることを条件に承諾しています。
アスカが3号機パイロットに選ばれた理由
新劇場版では、アスカ自身の立候補により3号機のテストパイロットが決定します。
3号機パイロットの選出はミサトの担当ですが、3号機到着の予定がずれ、起動実験の日程とレイ主催の食事会が被ってしまったため、決めかねていました。
起動実験の日程を見たアスカはミサトに電話をかけ、自らテストパイロットを引き受けたのです。
なぜアスカは立候補したのか?
なぜ立候補したのかですが、アスカいわく下記の理由だからです。
- 愚民(レイ・シンジ)を助けるのはエリート(自分)の義務
- みんなで食事が苦手
- 他人と合わせて楽しいふりをしたり、他人の幸せを見るのは嫌
- 単純にEVAに乗りたいだけ
- 1人が好きなので馴れ合いの友達はいらない
また、上記の理由に加えて、食事会を中止させたくないというレイへの思いやりもあるかもしれません。
3号機のコアには誰の魂が入っている?
前提として、EVAのコアに誰かの魂が宿っていることが明言されているTV版で考えます。
TV版では「すぐにコアの準備が可能」という理由で、トウジが3号機パイロットに選ばれましたが、そのコアには誰の魂が入っているのでしょうか。
結論から言うと、3号機のコアにはトウジの母親の魂が入っていると考えられます。
理由は、EVAを操縦するには、EVAとパイロットの格差をなくすために、コアにパイロットの母親の魂を入れる必要があるからです。
これは、公式が監修した『新世紀エヴァンゲリオン2』の機密情報に書いてあるので、誰が何を言おうと変わることのない設定です。
”母親の魂”と明言されているのが重要なポイントで、トウジの父親や妹の魂ではダメということになります。



3号機はアメリカ製だから別のパイロット用のコアがセットされていたのでは?



そうだったとしてもEVAのコアは変換可能なので問題ないよ!
トウジの母親の所在について
第参話でトウジが「父親と祖父はネルフの研究所で働いており、妹を看病できるのは自分だけ」という内容の発言をしており、母親はいないことが示唆されています。
なので、その母親の魂はすでにネルフで保管されていたのではと考えられます。
だからこそ「すぐにコアの準備が可能」だったのでしょう。
なぜ『破』で3号機パイロットがアスカに?
そして『破』の公開時劇場販売パンフレットより鶴巻和哉監督のインタビューを一部抜粋でご紹介します!
— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) February 22, 2020
(写真ですみません💦)#エヴァ #鶴巻和哉 pic.twitter.com/qNm2Q2YJtH
上記のツイートの通り、鶴巻和哉監督へのインタビューにおいて、3号機パイロットがトウジからアスカに変更された理由が明かされています。
- アスカをもっと物語に関わらせたい
- トウジを丁寧に描くには尺が足りない
- 既存のストーリーとは違うものにしたい
このように、映画をまとめる上での都合によるものが主な理由であることがわかります。
パイロットの変更案はスタッフから強い抵抗があり、庵野さんも乗り気ではなかったみたいですね。
まとめ:3号機のパイロットとコアの魂
いかがでしたでしょうか。今回は、3号機パイロットとコアに関して解説・考察しました。
長くなりましたので、ここで本記事の内容をまとめておきます。
- トウジがパイロットに選ばれた理由は、TV版では「すぐにコアの準備が可能」、漫画版では「生理学的に持ち上げれば可能」であるから
- アスカは自分からテストパイロットに立候補
- コアの魂はトウジの母親と考えられる
- 『破』でパイロットがアスカに変更された理由は、主に映画をまとめる上での都合によるもの
最後まで読んでいただきありがとうございました。
エヴァンゲリオンについて少しでも詳しくなったと思っていただければ幸いです。
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